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ファントムレター :砂原糖子

4344824504ファントムレター (幻冬舎ルチル文庫)
砂原 糖子
幻冬舎 2012-03-15

by G-Tools

子供や家族ネタにも弱いですが、最後の手紙に涙腺崩壊。
久々にこんなに泣きました。
【ファントムレター/砂原糖子/広乃香子/ルチル文庫(2012年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
梢野真頼は東京の片隅でシェフを務めている。店に足繁く通う田倉訓とはいわゆる幼なじみだが、昔の関係は封印し冷淡に振舞っていた。しかし、田倉は屈託なく接してきて―。同じ頃、九州の田舎町。小学六年生の治は、自宅の蔵で古い手紙の束を見つける。差出人「マヨリ」の真っ直ぐな恋心は、やがて同級生・双葉への治の想いと重なっていき…。

【あらすじ・感想など】
真頼が働くイタリアンレストランの常連である訓は、真頼の幼なじみ。
小学生の頃、離婚した母と共に東京から鹿児島の田舎に引っ越した真頼は、クラスメイトの訓と親しくなった。
友人という関係を超えた感情を持つようになっていったふたりは、高校生の頃、恋人同士となる。
けれど、田舎の狭い世界の中で、ふたりの関係は追い詰められてしまう。
つらい別れを経験した真頼は高校卒業後上京し、その後、大学を卒業した訓も東京の会社に就職した事でふたりは再会した。
表向きは友人同士だけれど、ふたりは複雑な想いを抱えていて…。
という、昔の恋人同士の再会話です。
好き合っていたけれど、別れるしかなかった高校生の頃のふたり。
親を巻き込んだ騒動による別れは、ふたりの心に大きな傷を残しています。
再会しても一線を置いているのはそんな過去があるからですが、再会したときに、既に真頼が結婚していたという事も大きいです。
真頼は死別してひとりになっても指輪をはずさない事で、訓は彼女がいるという状況を作る事によって、「友人」であり続けている。
お互いに今でも好意を持っているのに、それを出したら「友人」の距離すら取れなくなるという事を知っています。
そんな中、ふたりの関係を揺るがす出来事が起こり、不安定な均衡で成り立っていた日々がついに壊れてしまう。
好きだと告げる訓に対して、好きだけど受け入れられない、そんな真頼の心を変えることになったのは、訓との日々が書かれた手紙でした。
序盤から、治という小学生の視点が何度も出てきます。
治は、昔真頼が住んでいた家で暮らし始めた真頼の遠い親戚。
昔の真頼と同じような環境でなかなか田舎の生活に馴染めなかった訓は、双葉というクラスメイトとの交流で変わっていくのですが、蔵の中で見つけた真頼の手紙の内容が心の変化に大きな影響を与えています。
その手紙は、真頼が小学生から高校生の時に「オサム」に宛てて書いたもの。
そこには真頼と訓が好き合っていた事や、過去の事件についても書かれています。
つらい事件があったけれど、きっと上京したふたりは幸せになっている。
そんな希望を抱いて、治と双葉は東京の真頼の家を訪れます。
治の心にあった物語のようにはならなかった現実。
でも、治と双葉によって、真頼は純粋な気持ちで一生懸命だった頃の自分を思い出し、その時は気付く事が出来なかった周囲の人たちの思いに触れ、頑なな心によって狭くなっていた視界が開けていきます。
訓への想い。
お互いに不器用で戸惑うこともあったけれど、幸せだった日々。
手紙には、真頼が心の奥にしまい込んでいた想いが素直な言葉で書かれています。
後から恥ずかしくてとてもじゃないけど読めないから無理!とか、もしも誰かに見られたらどうしようと不安になってしまい、私は日記や手紙が苦手でした。
でも、そんな意図で始めたわけではなかったけれど、ブログやtwitterが結果的にライフログのようになっていて、数年前の自分はこんな気持ちだったのかと感慨深くなる事が時々あります。(それと同時に猛烈に恥ずかしくなるわけですが…)
気持ちって生ものですよね。
本の感想にしても、その時の感動はその時にしか書けません。
そんな事を実感していたので、真頼の手紙の言葉がとても心に響きました。
最後の手紙のシーン、読みながら大泣きしてしまった…。
こんなに泣いたの久しぶり。
読み返している今もまた泣いてしまうくらい、この場面好きです。
押し込めていた心が一気に雪崩のように流れ出し、感情を抑えきれなくなっている真頼の気持ちが痛いほど伝わってきて、私も涙を止められませんでした。
過去の手紙が今の真頼の元に戻ってきた経緯も含め、伏線が繋がっていく過程がすごく上手いですね。
治と双葉の存在も大きかったです。
このふたりは、その後どうなるんだろう?
真頼と訓に出会った経験が、きっとふたりの糧になってる。
治と双葉も、幸せになってくれるといいな。

エッチも美味しかったです!
砂原先生のエロ描写には毎回萌え心をくすぐられます。
行為ももちろんですが、キャラの感情描写がいい。
今回も燃え上がっているふたりのエッチを美味しくいただきましたが…子供が近くにいる中でエッチは大丈夫なの?!と心配で仕方なかったですよ!
勢いが冷めやらぬ突入しているとはいえ、ちょっと無謀じゃないか?!
声を抑えたとしても、物音とか息遣いで気配が伝わってしまうのでは…。
成長したふたりが、この時の事を思い出して「あれはエッチしてたんだ!」と気付く様子を想像してニヤニヤしちゃいました(笑)

ということで、砂原先生の新刊、とても面白かったです。
序盤は話の展開が掴めなくてどうかなと思いましたが、どんどん話に惹き込まれていきました。
砂原先生の作品は、特殊な性格のキャラが出てくる事が多いですが、今回のふたりはつらい過去がありつつも、性格的には普通です。
好き合っているのになかなか踏み込めずにいたふたりの状況や、好きな気持ちを受け入れられない真頼の心が切なかった。
私は元々再会ネタが好きで、子供や家族に弱いという事もありますが、最後の手紙に涙腺崩壊でした。
ティッシュを用意して、泣いてもいい環境で読む事をオススメします!
治と双葉はまだ小学生ですが、とても存在感がありその後が気になるので、スピンオフがぜひ読みたいです!
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2012.03.20 01:25 | 砂原糖子 | trackback(0) | comment(0)
            












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