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こいのうた :高遠琉加

479640287Xこいのうた (ガッシュ文庫)
高遠 琉加
海王社 2012-02-28

by G-Tools

再会して精神的に形勢逆転する関係って好きです。
あたたかい印象が残る作品でした。
【こいのうた/高遠琉加/三池ろむこ/GUSH文庫(2012年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
両親が不仲の家に帰りたくなくて、放課後を空き教室で過ごしていた高校生の八尋。ある日、英語教師の狩谷がピアノを弾きながらひそやかに歌っているところに遭遇する。甘くせつない旋律―その歌声は八尋の胸にさざ波をたてた。その日から狩谷と過ごすようになり、朗らかで優しい狩谷の秘めた寂しさを知るうちに惹かれていった八尋。けれど、彼の心は別の男にとらわれていた―。それから7年後、社会人になった八尋は狩谷と再会し…。

【あらすじ・感想など】
高校二年生の有坂八尋は、両親の不和で空気が張り詰めている家に帰りたくない気持ちから、放課後、学校で時間をつぶしていた。
ある日、英語教師の狩谷潤が夜の音楽室でピアノを弾き、歌っているところに遭遇した八尋は、それ以来放課後を狩谷のいる音楽室で過ごすようになる。
狩谷は八尋の家庭環境を知りつつも深入りすることなく、居場所を与えてくれた。
夏休みに狩谷の友人である柳本が開いている海の家でバイトをすることになり、狩谷のプライベートの顔を知っていく八尋。
そんな中、狩谷が高校時代に起こしたある事件の事を知る。
過去に囚われている狩谷の心に触れたいと思うようになる八尋だったが…。
という、高校教師と生徒の話。
教師と言っても狩谷は24歳なので、世間的にはまだまだ若いです。
でも、17歳の八尋からしたら、簡単には心に入りこめない距離がある。
八尋は知らず知らずのうちに惹かれていくけれど、狩谷にとって八尋は生徒のひとりで、プライベートを見せていると言っても恋愛対象としては見ていない。
それに、過去に囚われている狩谷の心はここにあらずなので、表面上は穏やかに接していても八尋が入りこむ隙はありません。
前半の『こいのうた』は、八尋が狩谷に惹かれていく自分の心を自覚していく過程と、狩谷の心にずっと刺さっていた過去の事件の棘が抜かれる過程が書かれていて、恋愛という意味ではふたりの心は交差していません。
関係が大きく動き出すのは、後半の『こいのうた2』。
7年後、社会人となっていた八尋は英語教室の先生をしている狩谷と再会します。
無力な高校生だった八尋は、ようやく狩谷と同じ社会人というステージに立つことが出来、7年間ずっとあたためてきた狩谷への想いを伝えるべく奮闘し始める。
でも、柳本とのセフレのような関係は以前と変わらず続いているけれど、他人と深い関係を築こうとはしない狩谷の心に八尋はなかなか触れることが出来ません。
狩谷の心に刺さっていた棘は抜けても、その傷はまだ癒えていないんですよね。
事件によって狩谷を取り巻く環境は大きく変わり、周囲の人も巻き込んでいるので、狩谷は傷を背負っていくことが自分の道だと思っているから動けない。
八尋がそんな狩谷に告げた言葉に胸がギュッとなりました。
逃げていたら、その過程が苦しくて寂しくても、望むものは手に入らない。
前に進むには、周囲にちゃんと目を向けて、その変化を受けとめていかないと。
自分が狩谷の重しになるから、という八尋の告白シーンがすごくよかったです。
高校時代八尋のストレスだった家族が変わっていったように、狩谷の家族が変わったように、どんな悪い状況にあっても時間がよい方向に導いてくれるかもしれない。
何もかもが上手くいくわけじゃないけど、絶望の中にも希望はちゃんとあるんだなという事を改めて感じ、自分も今を頑張ろうという気持ちにさせられました。
恋愛に絡めてはありますが、読み手の心に響くメッセージが込められていて、共感しやすかったです。
狩谷は表面上サバサバしているけれど、中身は湿度高い。
そのギャップに八尋は気付き、どんどん嵌まっていたんだろうなぁ。
私もこの手のキャラには弱いので、その気持ち、すごく分かります(笑)
出会った時は大人と子供だったのが、再会後は大人同士で、そうなってみると意外と狩谷の不器用さが見えてきます。
再会後、形勢逆転して押されている狩谷が可愛い!
狩谷は八尋に愛されて満たされたらいいよ!

最後までエッチはしないので濡れ場は少ないです。
狩谷は柳本とセフレ関係にあって、その場面はちらりと出てきますが。
っていうか、柳本が不憫で不憫で仕方ないんですけどー!
当て馬とは言え、高校時代からずっと片想いしてきて、狩谷を支えてきたのに…。
いいところ全部八尋に持っていかれましたね。
存在感があったわりに最後にフォローがなかったので、気になってしまいました。
誰か柳本を幸せにしてあげてください…。

ということで、高遠先生の新刊は再会ものでした。
過去のエピソードが結構シリアスですが、八尋のもつ雰囲気が柔らかいのと、中心となっている舞台が逗子という事もあってか全体的にはそこまで重くはありません。
所々にハッとさせられる言葉はありつつも、高遠先生特有の切れ味鋭い描写は控えめなので、痛い印象よりあたたかい印象が残る作品でした。
三池先生の挿絵の効果もありますね。
ちなみに、作中で狩谷が歌っていた曲は、バグダッド・カフェという映画の挿入歌「Calling You」です。
有名だし、Holly ColeやCeline Dionなどなどカバーもたくさんされているので、聴いた事ある人が多いと思いますが、すごく静かなバラードなんですよね。
この曲を夜の音楽室で歌っているなんて…。
狩谷の胸中を想像するとしんみりしてしまいます。
是非この曲をイメージしながら読んで下さい。
面白かったです!
柳本のスピンオフがあると嬉しいなぁ~。
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2012.03.06 01:22 | 高遠琉加 | trackback(0) | comment(2)
            

こんにちは~みいさんのさん付は要らないですよ(^-^) コメントのお返事嬉しいです。ありがとうございます
初恋のにコメント入れるぞ~とココロに誓っていたのですが…マジ、プライベートで死んでました(泣)やっと、遊びに行ける♪初恋は、ちょっと時間が経ったかなって思っていたら高遠先生があるではないか(//∇//)この作品も高遠先生ならではのシリアスな内容でもココロほっこりさせて頂く作品ですね~二人でつつく鍋が目に浮かびます~三池先生のサービスカットも萌えました(//∇//)

2012.03.18 01:24 URL | みいさん #- [ 編集 ]

みいさん、こんばんは!

高遠先生は言葉でバッサバッサ斬られる印象が強いのですが、この話はシリアスがありつつも最後はあたたかい読後感でしたよね~。
三池先生の挿絵の効果も大!
プライベートでお疲れだったようですが、萌えで少しは復活されたでしょうか?
初恋~も面白かったですね。
ステキな作品に出会うとテンションが上がって元気になれるので、みいさんにもいい出会いがある事を祈っています~。

コメントありがとうございました(^^)
また是非どうぞ♪

2012.03.20 02:37 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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