にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

初恋のあとさき :日高ショーコ

4832287931初恋のあとさき (花音コミックス)
日高ショーコ
芳文社 2012-02-28

by G-Tools

「嵐のあと」のスピンオフ。
案の定、美山くんの中身はめちゃくちゃかわいかった!
【初恋のあとさき/日高ショーコ/花音コミックス(2012年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
仁科が打ち合わせに訪れたカフェは、学生時代の親友・美山がオーナーを務める店だった。10年振りの再会を懐かしむ仁科とは対照的に、美山は自分を覚えていないかのように素っ気ない。確かに存在した“友情以上”の関係。切ない「初恋」だったあの頃にはもう戻れないのか──?

【あらすじ・感想など】
『初恋のあとさき』
偶然入ったカフェにいたのは、高校時代の友人・美山だった。
10年ぶりの再会を懐かしく思いながらも、自分を覚えていない様子の美山に声をかける事が出来なかった仁科だったが、美山のことが気になって仕方がない。
しかし、そんな仁科を、美山は拒絶する。
高校時代、付き合っていた仁科に告げられた別れの言葉が原因で、本気の恋愛を避けるようになった美山。
拒絶され、過去を振り返る事になった仁科は…。
という10年前に別れたふたりの再会話。
高校生の頃、美山が友人だった仁科に告白しています。
仁科もその好意を嬉しく思い受け入れ、恋人同士となったのですが、仁科は美山の想いの強さを次第に重く感じるようになり、最後は酷い言葉で美山を傷つけて終わってしまった。
それがトラウマとして残っている美山はそれ以来本気の恋愛が出来なくなってしまい、自分を好きにならない相手とセフレ関係を続ける生活を送っています。
一方の仁科は、結婚するもののすぐに離婚。
普通に社会人としてやっているけれど、誰かの特別になれるわけでもなく、仕事も生活も平凡で、そんな日々に閉塞感を抱いています。
そんな日々の中現れた美山に、仁科の心は捕らわれていくのですが…。
最初は仁科は大人しくて真面目で、優しすぎて失敗するようなキャラなのかと思っていました。
でも、高校時代のエピソードを読むと、仁科は結構酷いです。
美山を傷つけておいて、よくもまぁそんな態度で美山のところに顔を出せるな!と思ってしまいましたが、10年も経った学生時代の恋愛は、振った側にとってはそんなものかもしれないですね。
仁科は告白されて追いかけられていた立場だったし、結果的に酷い言葉をぶつけてしまったけれど、嫌いになって別れたのではなかったのだし。
それはもちろん仁科側の都合のよい解釈で、美山にとっては本気で好きだった相手からぶつけられた全否定の言葉は忘れることの出来ない辛い思い出になってます。
そこから抜け出せなかったのは美山だけじゃなくて、自覚していなかっただけで、仁科も同じ。
初めての恋愛故にお互いに不器用で上手くいかなかったなんて事はよくある事で、大人になって、苦い思い出として懐かしく思い出すのは誰にでもあることだろうと思います。
ふたりが思い出として昇華することが出来なかったのは、その別れの理由がお互いに受け入れる事が出来ていなかったからなんじゃないかな。
好き合っていたのに、若さ故に自分をコントロール出来なかったふたり。
初めての恋愛に周りが見えなくなっている美山も、ずるい仁科も、どちらの気持ちもすごく分かります。
気持ちが一方通行だったから互いに感じていた不和を埋める事が出来ず、別れた後もその不和の背景にあったものを考えないままだったから、再会して、互いに気持ちを残している事を感じていてもなかなか上手くいきません。
美山と仁科は男同士ということで少し極端な結果かもしれないけれど、大事な部分を置き去りにして中途半端に終わった恋愛を引きずる経験は珍しくないと思います。
自分を納得させるために相手に非を押しつけてしまったり、自虐的な感情から恋愛に臆病になってしまったり。
自分にも覚えのある感情を目の当たりにして、読んでいてなんだか胸が痛かった。
再会後の展開としては割とシンプルだけれど、その裏で動いているふたりの気持ちから目が離せなくて一気に読んでしまいました。
重い美山から逃げてしまった仁科も、仁科のそんな動揺を汲み取れなかった美山も、どちらも幼くて相手にも自分にも素直になれなかったんですよね。
時間が経ち大人になってようやくそれを認められたふたりは、これから新しい関係を築いていくのだろうなと思います。
その後のふたりは描かれていないけれど、最後のページにある肩を組み笑い合うふたりにきっとなっていくんだろうなぁ。
そんなふたりを垣間見たような気持ちにさせられてドキッとしました。

『double line』
「嵐のあと」のカップルである榊と岡田の話。
本編の2年後で、ふたりは一緒に暮らし始めて3ヶ月というところ。
元々性格が大きく違うふたりだったので喧嘩するのは当然の成り行きなんですが、すれ違っているのが価値観なのですんなり解決していません。
好き合っていても同じ人間ではないのだから、一緒にいるためには自分との違いを受け入れたり、相手に合わせたりして変わっていく事も必要なんだと頭で分かっていてもそう簡単にはいかないですよね。
別れてもおかしくない場面だったのでドキドキしちゃいました。
受っぽくない岡田が喘ぐ姿に萌える…!

『good morning』
書き下ろしの付き合い始めた美山と仁科のエピソード。
………めちゃくちゃ萌えた…!!!!!
本編では最後までやっていなかったので、どちらが受で攻なのかハッキリしていなかったんですよね。
「嵐のあと」では美山は受だったし、セフレとして登場した安東は攻っぽかったけれど、仁科との関係的には美山が攻っぽい…。
「嵐のあと」のあとがきには攻で描きたいというコメントがあったし。
私としては攻でも受でも美味しいのですが、気になっていたその部分がここでハッキリしました!

(知りたくない人は迂回してください)

まさかの、待ってましたのリバでしたー!!!!
このふたりだったらすごくしっくりきます。
私、攻同士っぽいリバより受同士っぽいリバの方が萌えるので、短い描写ながらもテンション上がりまくりました。
これは美味しい…!!!!!
そして普段ツンとした雰囲気の美山が、エッチの最中はすごく甘い顔をしている。
仁科の表情も気負ってなくて、美山に心を許している感じが伝わってきます。
はぁ…こんな短い話なのに最後の最後ですでに鷲掴みされていた心を萌えで雁字搦めにされちゃいました。
リバってなかなかないですよね。
思いがけない出会いに心躍りました♪

--
ということで、シリーズ3冊目は「嵐のあと」に登場していた美山の話でした。
雑誌を読まない私は「嵐のあと」を読んだあと美山の話が読みたいと思っていたけれど、実際に連載されていることを知ったのは結構後でした。
4年近く経ってますが(今数えてみて愕然とした…)、読めてすごく嬉しい!
案の定、美山はとても可愛かった…!
ドライだと思っていた美山が、思いがけず中身が湿度高くてびっくりです。
でも、ドライな顔しか見せていないような人は、やっぱり何かしら隠している面があるんだろうなぁ。
人と深く関わろうとしないのは、臆病なだけなのかも。
「嵐のあと」の榊もそんなタイプでしたしね!
そして、書き下ろしの短編にめちゃくちゃ萌えました。むふふふv
最初美山ってこんな顔だったかなと思ったのですが、あとがきを見たら「嵐のあと」の4年後という事で納得。
自分の店を持って頑張ってる姿がいいですね~。
このシリーズ、3作ともカップリング違うけれど、どのカップルもそれぞれ違った味があって好きなのでで甲乙つけられません。
これで終わりなのが寂しい…。
今コミックスが続いている「花は咲くか」「憂鬱な朝」も好きですが、花音コミックスから出ている作品はどれも面白くて大好きなので、このシリーズとは別の話でいいのでまた読みたいです。
日高先生大好き!

■シリーズ
「シグナル」村上&芦原
「嵐のあと」岡田&榊
「初恋のあとさき」美山&仁科

シグナル (花音コミックス) 嵐のあと (花音コミックス) 初恋のあとさき (花音コミックス)
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やっと手元に届き、午前中ずぅ~っと何回も読んでました。
はぁ~。やっぱ日高先生の描く男子達はイイですねぇ。
めちゃめちゃ熱いのに上品ですし、会話達がこれまた素晴らしいです。
美山くんが仁科くんにシャワーをかけちゃうとこ・・・きゅ~ん
はい。わたし死にました。

嵐のあとも期待通り、やっぱり良かったです!!
この作品に逢えてよかった。
二人とも自然に下の名前で呼び合っちゃって、親密さがたまらないです。
声、おっきく出ちゃいましたかぁ~。
はい、今日二度目、死にました。

たしか、岡田さんのほうが年上でしたよね?
なんか可愛がられてましたね(笑)
榊さんもすっかり迫力ついちゃって~。

にゃんこさんのおっしゃる通り、これで終わって欲しくないです(泣)


2012.03.03 13:36 URL | ごま #- [ 編集 ]

ごまさん、こんばんは!

私も何度も読み返してしまいました。
美山の可愛さに気が付くと顔がニヤニヤしていてやばいです!
榊と岡田の関係も危機を乗り越え益々甘くなっているし!
キュン死にしまくりですね(笑)

今回は「シグナル」のカップルが出てこなかったので、そこを含め、また後日談とかがあるといいですね!切に希望!!
コメントありがとうございました~(^^)

2012.03.06 02:29 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

blだからこそ描けるリバ好きです。が、なかなか納得いく作品に巡りあえず…で、検索していたらこちらに。日高ショーコ先生、今やblの範疇を超えた作風になりつつある作家さんのリバ、可愛かったです。キュンキュンしました。読めて本当に良かったです。

2015.07.31 22:45 URL | さむら #- [ 編集 ]

さむらさん、こんにちは!
返信遅くなってしまい申し訳ありません

日高先生のリバ、よかったですよね〜。
私は特別リバにこだわりがあるわけではないのですが、無理がない自然な流れでそこに至っていて萌えもあり、さすが日高先生!!となりました。
コメントをいただき懐かしくなり読み返してみて、改めてキュン萌え!
なかなか出会えませんが、これからもこんなリバなら読みたいな〜と思いました。

さむらさんの出会いのお役に立てて、とても嬉しいです。
そして、コメントいただき感激です!
またぜひいらしてくださいね。ではでは(*^_^*)

2015.08.05 18:20 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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