にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

鬼畜 :吉田珠姫

4576120077鬼畜 (二見書房 シャレード文庫)
吉田 珠姫
二見書房 2012-01-24

by G-Tools

タイトルに惹かれて手に取ってみましたが、すごいパンチ力!
作家さんの情熱がビシバシ伝わってきました。
【鬼畜/吉田珠姫/相葉キョウコ/シャレード文庫(2012年)】

オススメ:
家の中に悪魔がいる―。大学生の風間文人は育ての祖父母の死をきっかけに実家へ戻ることに。二つ年下の弟・達也は文人を歓迎するが、その異常なほどのはしゃぎように薄ら寒いものを覚える。成績優秀で見た目もよく、友だちも多いという達也。しかし文人への執着を露わにした達也は家という密室の中、逃げるすべを失った文人を風呂場でやすやすと犯す。実の弟に犯された屈辱に打ちひしがれる文人。しかし兄を精神的支配下に置いた達也の行為はエスカレートし…。(「BOOK」データベースより)

【あらすじ・感想など】
両親と祖父母の関係のこじれから、北陸にある祖父母の家で育てられた文人。
大学生となった夏休み、祖父母を火事で亡くした文人は東京の家族の元に戻る事になった。
文人は以前から過度の愛着を向けてきていた弟の達也に戸惑いながらも、明るい弟の存在によってギクシャクしてしまう両親との間が取り持たれているため、弟を無下に出来ないでいた。
しかし、達也の甘え方は度が過ぎている。
父の忠告もあり、身の危険を感じるようになった文人は逃げ出そうとするが、本性を見せた達也によって阻止されてしまう。
抵抗も虚しく、達也に身体を奪われてしまった文人は…。
離れて暮らしていた兄弟の近親相姦モノです。
あらすじを読んでいたので大筋は把握していましたが、読み始めた途端、予想以上の達也の甘えキャラに正直引きました…。
高校生の男が兄を「ふーちゃん」……?
そして、到着時間が午後だと分かっているのに、兄に早く会いたいからと言って始発から12時間以上真夏に駅のホームで待つ弟…。
この時点で(まだP10)、この弟はかなり危ないぞと身構えました。
口調も高校生とは思えない子供っぽい甘え口調。
このキャラは…計算していてもしていなくても相当やばい。
文人が反発しても、大袈裟に落ち込んでみせたり甘えたりして、効き目ありません。
そうこうしているうちに、ジワジワと本性を見せ始めます。
犯罪に手を染めることに躊躇いのない様子の達也に、自分が逃げたら、大切な人が傷つけられてしまうと悟った文人。
さらに、周到に達也は文人の逃げ場をなくしていき、快楽にも溺れ始めた文人はついに……という、無邪気な笑顔の裏に粘度の高い執着を隠している弟の蜘蛛の糸にかかって喰われていく兄の話でした。
ハッキリ意見を言えない文人に対して最初はイラッとしていましたが、一緒に暮らしてこなかったとは言え血の繋がった実の兄弟だったら無下に出来ない気持ちが分からないこともないので、初動対応が遅れたのは致し方ないとは思います。
あまりに急展開過ぎて逃げる暇も無かったのも分かる。
そして、読み進めるにつれ、達也は逃げ切れる相手じゃない事がどんどん分かってくるので、「もう喰われてしまえ!」「一緒に堕ちたらきっと幸せになれるよ!」と、そんな気持ちに変わっていきました。
まぁ、それよりも達也の狂い具合に気を取られると言った方が正しいのかも。
普段子供っぽい雰囲気なだけに、本性を現した時の黒さが怖い。
常識とか良識とかモラルとか、そういった心の規制を既に飛び越えているので誰にも止められません。
こんな人にもし狙われたら一体どうしたら助かるんだろう…などと、そんな薄ら寒い想像をしてしまいました。

それにしても、同情はするけれど、文人の甘さも達也の黒さの一因なのでは?
都合よい解釈をさせるような事を昔から言ってるんですよね。
拒み方が中途半端だから漬け込まれるんだよ!と言いたい。
兄弟だからとか男同士だからという以前に、同意もないのに無理矢理セックスしてこようとする事が1番の問題なのでは?!
何故それを言わないの?(今更言っても無駄だったとは思うけど)
モヤモヤ。

言うまでもありませんが、エロは濃いです。
でも意外と最初の本番までは時間があったような…?(思考が侵されてる)
達也の包囲網が固まってきた後半はひたすらエッチ。
そして最後にはある人物が参戦してきて、益々泥沼化。
全体通して、道具を使うようなプレイではなく、言葉責めや衆人環視のような精神的に効くやり方が中心です。
個人的には、もっといろいろなモノを使って文人を快楽に狂わせて欲しかったなぁ。
気持ちよすぎて理性がぶっ飛んでいる受が大好きです!
文人はきっとこの後の方が美味しいんじゃないかなと思いましたv

ということで、吉田先生の新刊はタイトルからしてインパクトのある近親相姦モノ。
普段作家買いしていない作家さんですが、いろいろと話題になっているようだった&これは読まなきゃでしょ!というタイトルだったので早速読んでみました。
いやもう、これは……すごかったです。
タイトルの「鬼畜」は、プレイではなく攻の執着具合です。
初っ端から生理的に受け付けない達也のテンションに引いていましたが、読むにつれその気持ち悪さの質が変わっていき、最後には寒気すら覚えました…。
兄弟で男同士だからハードルはあるとはいえ、好きなら好きで、もっと違う攻め方があるんじゃないだろうか。
倫理観が崩壊している達也にそれを求めても仕方ないわけですが。
うーん、読み始めたら一気に読んでしまいましたが、面白いかどうかと言われると難しいところ…。
万人受けは間違いなくしません。
言うまでも無いとは思いますが、近親相姦ネタ苦手な人は読まない方が賢明です。
個人的には、近親相姦という部分では萌えがありました。
特に最後の挿絵のシーン(そこに萌えた自分が残念すぎる…)
行き着くところまで行き着いた感のある閉鎖された世界は美味しかったです。
何はともあれ、インパクト抜群な作品でした。
作家さんの勢いがビシバシ伝わってくる。
話の内容が微妙でも、その勢いにのまれます。
私、吉田先生の作品読むのこれで2回目で、前回は「ピジョン・ブラッド」でした。
感想を読み返したら、今回と同じような事を書いていて吃驚(笑)
いやはや、吉田先生の情熱はすごいですね!
ひと味違ったパンチのある話が読みたい!という方、怖いモノ見たさでドキドキを楽しみたい方、こちらの作品はいかがでしょうか?
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2012.02.07 02:04 | 吉田珠姫 | trackback(1) | comment(0)
            












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2012.09.05 01:50 | 腐ノ煩悩

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