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凍える吐息 :和泉桂

4344823419凍える吐息 (リンクスロマンス)
和泉 桂
幻冬舎 2011-12-28

by G-Tools

冷たい中に甘さを秘めた愛憎劇。
ふたりの関係に萌え心が刺激されまくりでした!
【凍える吐息/和泉桂/梨とりこ/リンクスロマンス(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
古閑伯爵家の長男である侑生。
妾腹故に次男が後を継ぐことが決まっているため、侑生は大学で研究に励む日々を送っていた。
しかしある日、聴講生として現れた桐谷黎士と出会ったことで、侑生の運命は大きく変わり始め…。

形としては単独作品扱いですが、「バロックの裔」のリンク作。
と言っても、世界観を共有するだけで、内容は前作とはほとんど関係していないので今作だけで十分楽しめます。
侑生と桐谷は「バロックの裔」には登場していますが、このリンク作は過去の話になるので、「バロックの裔」の主人公である三春と良成は全く関与していません。
簡単に世界観を説明すると、舞台になっているのは華やかな皇國の首都・皇都。
皇都は架空の国ですが、ベースは明治時代の日本です。
皇都に隣接するバロックは皇都の統治から外れた悪人たちが住まう無法地帯で、スラム街のような一角、という設定になっています。

侑生は政治家である父、そして母、弟、妹と何不自由なく暮らしている大学生。
容姿の美しい侑生を妹は自慢していて、弟も慕ってくれている。
大学では白川教授に可愛がられ、教授の娘にほのかな恋心を抱いていた。
そんな静かで穏やかな日常の中、突然現れた桐谷。
桐谷はバロックを住処にしている詐欺師で、侑生を陥れようとしていた。
その目的は、侑生を手に入れること。
何も知らない侑生は、その罠に嵌まってしまうのだが…。
という、展開から始まります。
桐谷が侑生を狙っているのは、頭の切れる侑生によって過去に仕事の邪魔をされているからなのですが、それはきっかけにすぎず、逆恨みなどではなく、侑生という存在に心を奪われたと言った方が正しいです。
でもただ侑生の心を惑わせて自分のものにするだけでは物足りない。
自分に苛烈な想いを向ける事を欲する桐谷は、陥れ、孤立させ、辱め、侑生の桐谷への憎しみを自ら育て上げていきます。
一方の侑生も、ただやられているだけの人間ではありません。
桐谷の望むようには簡単になるまいと抵抗し、静かに反撃の時をうかがっています。
でも、こんな侑生だからこそ、桐谷は益々執着していくんですよね。
簡単に堕ちる相手だったら、きっと桐谷はあっという間に興味をなくしてしまう。
桐谷の仕掛けた罠に嵌まってしまったことで人生は大きく変わってしまったけれど、結果的に、元々心の奥に眠っていた本来の自分の本質に気付いた侑生。
憎しみであれ、愛情であれ、ここまで強く相手を想うことが出来たら、生きている実感を得られるのではないかなと思います。
憎しみは愛情の裏返し。
というか、このふたりの場合、端から見たら求め合っているようにしか見えません。
でも、渇望している物が手に入ってしまったら何かが終わってしまうかもしれない。
互いに求め合いながらもすべては手に入らないという距離感は、とても刺激的で、読んでいる私も興奮させられました。

そんな駆け引きがある中の濡れ場はとても美味しかったです!
憎んでいる相手なのに、桐谷にしか反応しない身体を持て余す侑生が色っぽい。
桐谷と出会う前はかなり初心な青年だったので、そんな動物的な欲望とのギャップがいいです。
反発していても、桐谷の暗示によって身体は意志とは関係なく堕ちていく。
それでも終わったあとツンツンしているんですよ。
そこが可愛くて可愛くて!
そして、意地悪な言葉を投げつけながら、侑生に欲情している桐谷の変態くささが大好きです。
受も攻も、どんだけすましていようと身体が素直に反応してしまう、そんな男の性が可愛く思えてしまうところがBLの面白さのひとつかなぁと最近思います。

あ、あと今回とても美味しいのは、脇キャラの存在です!!
「バロックの裔」でも登場していた桐谷のバロック仲間・棗と、侑生が身体を持て余した時に出会ったヤクザ者・石竜。
このふたりは肉体関係にも絡んでいます。
桐谷が羞恥プレイをするために参加している棗はともかく、石竜が侑生のセフレ的存在で、思っていたより存在感のある立ち位置だったのが吃驚しました。
カラー口絵にも登場してますし。
石竜と侑生、桐谷との微妙な関係にとても萌えました。
しかし石竜報われ無さそう……。

ということで、和泉先生の新刊です。
二段組みでフォントも小さめかつボリュームもあるので、分量的には普通の新書の2冊分くらいはありそうな勢いでした。
シリアスで文章も堅いので、読み応えたっぷりです。
気持ちが臆して買ってからしばらく置いてしまいましたが、読み始めたらどんどんその魅力に惹き込まれました!
この緊張感漂う関係が大好きです。
「バロックの裔」の時からふたりの関係に興味を持っていたけれど、期待以上に私好みのふたりでした。
「桐谷&侑生カップルは清澗寺シリーズの次男編に似たニオイ」と「バロックの裔」の感想で書きましたが、ちょっと違いましたね。
淫乱な身体にトラウマがあるのは同じですが、それを武器にしていたところのある和貴に対し、侑生はあくまでそれ以外の方法で挑んでいます。
頑なに強気な姿勢を崩さないその必死さが余計にそそる。
「バロックの裔」はこのラストから数年後だと思います。
バロックに事務所を構えているうえに、刺青までしているなんて…一体この後どんなエピソードがあるんですか!
雑誌の方にはこのふたりの話が掲載されていたようなので、また続編があるのかな?
あってほしい…!!
とりあえず、数年後もまだツンツンした侑生は健在のようなので安心していますが、石竜はどうなってしまうのかな…。
もちろん侑生と桐谷のカップルが1番好きで重要なのですが、この私の萌えは石竜と侑生の関係があることで倍増しているんですよね。
ツンツンしている侑生もいいけれど、石竜の優しさに包まれて心が安らいでいる侑生も好きなんです。
続きを読むということは、この辺りの状況の変化を知らることになるのかなと思うと…切ない。
続編、心待ちにしています!
それまで同人誌で萌えを満たそう。
梨先生の挿絵もすごくピッタリで、作品の雰囲気を盛り上げていました。
大好き!!

■関連作
「バロックの裔」
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2012.01.18 00:56 | 和泉桂 | trackback(0) | comment(0)
            












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