にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

恋愛前夜 :凪良ゆう

4199006435恋愛前夜 (キャラ文庫)
凪良 ゆう
徳間書店 2011-11-26

by G-Tools

途中辛くて仕方なかった…。
お互いに好きなのになかなか上手くいかない展開に泣かされました。
【恋愛前夜/凪良ゆう/穂波ゆきね/Chara文庫(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
仲村時生と萩原なつめは幼馴染み。
マンションの隣同士で家庭環境の似ていたふたりは、子供の頃から家族のように育って来た。
高校生となり、つるむ友人は違っても、家に帰れば一緒にいる。
しかし、そんな時間はいつしか色を変えていき…。

父子家庭の時生と母子家庭のなつめは、子供の頃から親のいない時間に一緒に過ごす事が多く、高校生になっても家族のような関係が続いていた。
漫画家を目指している時生は、学校でもひとりでいる事の多い物静かな性格だけれど、なつめには心を許している。
なつめもそんな時生との時間を大切にしていて、いつまでも変わらない時間が続いていくのだと思っていた。
けれど、ある出来事をきっかけに関係は変わり始め、なつめは時生が自分に寄せている気持ちを知ることに。
同じ気持ちは返せないけれど、時生を失いたくはない。
高校をやめて東京へ行くことになった時生と、混乱する気持ちを抱えたまま、残り僅かな時間を過ごすことになるなつめだったが…。
という、幼馴染みものです。
友人という枠を超え、家族に近い距離で互いを理解し合っていたと思っていた相手に恋愛感情を持たれていたと知って戸惑うなつめ。
知ってしまったら、無かったことには出来ません。
何事も無かったかのように元の関係を続ける事が出来たとしても、それはなつめにとても時生にとっても、それは以前の形とは違う。
気持ちを受け入れるか、受け入れずに離れるかしか選択肢がなくなってしまう事に、なつめの心は揺れます。
でも、東京に行ってしまう時生と一緒に過ごす時間は残り僅かしかない。
時生を失いたくない自分の気持ちが友情なのか愛情なのか判断できないまま、なつめは時生と離ればなれになってしまいます。
友達だと思っていた相手から好かれていたという展開はよくありますが、男女ならまだともかく、男同士の場合、そんな簡単に受け入れられませんよね。
でも迷う時間はないんです。
時生は戸惑うなつめの態度を見て、自分の気持ちが伝わらなかったと思っている。
だから元に戻れないなら離れようと、以前から考えていた上京を決めてしまう。
物理的な距離は、互いの努力がないと気持ち的にもとても遠いです。
なつめに背を向けて去ってしまった時生が振り返る事はないのだと、なつめはきっと心のどこかで分かってる。
手放したくないのに、離れざるを得ない状況が切ない。
ふたりの別れの場面は胸が痛くて仕方がなかったです。

でも、後半の再会後の話はさらに読んでいて辛かった…。
この作品は前編の『隣の猫背』と後半の『恋愛前夜』に別れていて、後半はなつめが高校卒業後上京するところから始まります。
離れている間になつめは自分の気持ちが恋愛感情なのだと自覚し、時生のいる東京で就職することを決めています。
紆余曲折を経て、なつめは時生と再会し、時生の師匠である漫画家・小嶺ヤコの世話になることになるのですが…。
せっかく再会したのに、時生には付き合っている相手がいたと知って、当然なつめはショックを受けます。
でも、時生の近くにいるためには、自分の気持ちを隠し続けないといけません。
時生を好きだと自覚したなつめにとって、時生との思い出はキラキラしていて大切に抱えてきたものなのに、それを「過去」として片付けないと、時生とは一緒にいられない。
ただ秘めているだけじゃなく、思い出をネタに笑い合わないといけない、しかも相手が恋人と仲良くしているのを近くで見ているなんて苦行過ぎますよ!
そして、地元を離れて安定した生活基盤もないという状況が、どんどんなつめの心を疲弊させていくのが余計に辛い。
恋愛だけじゃなく、そんな足下の不安定さがじわじわ胸にきました。
最後はハッピーエンドと分かっていても、この辛い場面から一体どうやって形勢逆転するのか心配で仕方ありませんでした。
時生となつめがハッピーエンドになるということは、傷つく人もいるということですから…。
その人物の事を考えると複雑な気持ちですが、何はともあれ、なつめが自分の気持ちを時生に伝える場面にホッとしました。

ということで、だらだらと書いてしまいましたが、全体的に切ない場面が多くて目が離せない話でした。
前半も後半もなつめ視点になっていて、追いかけられる立場と、追いかける立場、両方を読む事が出来ます。
どちらも胸が痛い…!
久しぶりにこんなズキズキするほどの痛みを感じた気がします。
割と不幸設定の多い凪良先生ですが、今回は所々そんな設定(片親とか虐待とか虐めとか)があっても気になりませんでした。
それよりも、恋愛の痛みの方がきた。
お互いに好きなのになかなか上手くいかない展開に泣かされました。
穂波先生の挿絵もピッタリ!!
相乗効果で面白さ倍増です。
Chara文庫はカラー口絵が2枚もあって嬉しい~。
凪良先生、穂波先生、そしてChara文庫という組み合わせで楽しみにしていた作品でしたが、期待通りの面白さでした!
切ない話を読みたい方にオススメです♪
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2011.12.16 01:35 | 凪良ゆう | trackback(0) | comment(0)
            












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