にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

ダメBL :■アンソロジー

4893087606ダメBL
ブックマン社 2011-11-25

by G-Tools

萌える萌えないを別にして、企画が面白い!
読み応えたっぷりなアンソロジーでした。
【ダメBL/アンソロジー/ブックマン社(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
ダメBL、それは何らかの理由で「ダメ出し」をされ、発表できなかったBL作品。
このアンソロジーは、そんな「ダメBL」というテーマで描かれた短編漫画が収録されています。
まずは簡単に各話を紹介~。

『Be here to love me』雲田はるこ
足フェチの攻が足のキレイな後輩に喰われる話。
女装、足フェチ。
・ダメポイント:私は全く読んでいて引っかからなかったけれど、雲田先生のコメントによると、女体要素がダメポイントらしいです。(受は男性だけど多少女体化的な言動あり)
・個人的感想:余裕でアリ。フェチ萌え!!

『劫の河』もろづみすみとも
弥生時代(多分)、若くして亡き父の後を継ぎ村の長となった男が、怪我をして村に流れ着いた穢れ人を助け、親交を深める話。
・ダメポイント:時代設定と死ネタ。
・個人的感想:設定に萌えはないけれど、ダメな要素はなし。長編で読みたい。

『Khaa Thoong』えすとえむ
ムエタイで生きていく為に自分を偽って戦っている男と、そんな男と本気で戦いたいと願う男の話。BL未満の男の友情。
・ダメポイント:ムエタイがマイナーだから。
・個人的感想:設定に萌えはないけれど、ダメな要素はなし。もっとラブが欲しい。

『夏のさいごに寄せて』梅松町江
共に生きてきたふたりの別れの話。
・ダメポイント:死ネタで爺さんカプ。
・個人的感想:長年連れ添ったふたりの話は味わい深くて好きです。

『iLOCAS!』岡田屋鉄蔵
ネットで出会い恋に堕ちた男を捜すためドラッグクイーンの店にやってきた男の話。
・ダメポイント:外国、外人、髭マッチョ胸毛、ゲイシーン。
・個人的感想:この本の中でも異彩を放っているけれど、岡田屋先生なので全く違和感ないです(笑)萌えとは違うけれど読んでいて楽しい。

『アンドロボ』千葉リョウコ
喧嘩した恋人のコピーロボットをレンタルした男の話。
・ダメポイント:アンドロイド
・個人的感想:どこがダメなのか分からない。普通に面白かったですけど…? いろんな出会いをシリーズにしてもいいんじゃないかと思いました。

『死ぬまでBL・死んでもBL』竹内佐千子
ダメBL本が出るまでのエピソード。
・個人的感想:いくつか出てきたネタ、面白いと思いますが萌えはないです。なんだか、私はまだまだ未熟なんだなと思い知らされました(笑)

『隣は何をするひとぞ』宇野ジニア
行く当てのない男を拾い、一緒に暮らすことになった男の話。
・ダメポイント:バッドエンド、相手が非人間
・個人的感想:予想外の展開にそうきたか!と驚きました。このブラックさが味があっていい。私はアリだと思いますが…萌えはない。

『透黒』ZIN
強制収容所に収監されている男と、ナチスの男の話。
・ダメポイント:舞台設定、雄クサさ。
・個人的感想:話の展開は好みじゃないけれど、舞台設定や雰囲気は好きです。萌える。すごく古いけれど、茶屋町先生の「赤の原遊戯」を思い出しました。しかし1993年って…もうあれから18年も経っていることに吃驚。

『無法の少年』モチメ子
借金を理由に誘拐の片棒を担がされかけている男と、誘拐された男の話。
・ダメポイント:モチメ子先生に求められている話ではない?
・個人的感想:余裕でアリ。強気の襲い受好きです。

『今どうしてる?』六多いくみ
ネットで知り合ったオタ友ふたりの話。
・ダメポイント:容姿差、オタク同士。
・個人的感想:所謂不細工キャラに萌えはないけれど、この話に出て来たのは不細工というよりぽっちゃりタイプなのでアリでした。が、出来れば受でお願いしたい…。

『it must be』桃山なおこ
自転車レースを戦う男たちの話。
・ダメポイント:妻子持ち男子の無自覚片想い。
・個人的感想:BL未満の男の友情は美味しい。話は面白いので、もう少し踏み込んだ内容だったら萌えに繋がったなぁと思いました。

他に、青山十三、佳嶋、草間さかえ、ケビン小峰、ことり野デス子、彩景でりこ、ヨネダコウ各先生たちのコラムが収録されています。
草間先生のコラムが面白すぎて!
カッパの話、是非漫画にしてください…!!
まぁ、私の萌えポイントは可哀想な受にあるわけですが。

全体的に、別にこれダメじゃないんじゃ?と思うネタが多かったです。
初読みの作家さんも多いので普段どんな作品を描かれているのか分かりませんが、えすとえむ先生や岡田屋先生は普段から似たような作品を描かれているので、そのネタ全然問題ないんじゃないかなぁと思いました。
微妙なラインがあるんだろうか?
そんな中で、「これはホントにダメBL!」と感じたのは、『隣は何をするひとぞ』くらいです。(それでも短編集の中のひとつだったらアリだと思う)
非人間に妄想でというところもだけど、展開的にも酷い男すぎて!
他の作品は、設定が特殊でも、話の作り方次第で全く問題ないんじゃないだろうか。
作家さんの作風に合っているかどうかが重要な気がします。

私が1番好きで萌えたのは雲田先生の足フェチ話!
足フェチもポイントですが、襲われたように見せかけて実は小悪魔なんだけど、実は結構純情そうな受がかわいい。
千葉先生のアンドロイドの話もその先を読んでみたいと思わされたし、岡田屋先生は安定の筋肉率で面白かったです。
ただ、私が読む前に思っていた「ダメBL」とは方向的に違いました。
何故なら、この「ダメBL」のポイントがプレイじゃなくて関係性にあるから。
全体的に濡れ場は少ないです。
個人的にすごく読みたいけれど需要が無さそう&マニアックすぎて商業誌でなかなか出会えないネタは、SM、剃毛、おもらし等々…。
ダメ出しされるようなネタと聞いて想像していたのがそんなエロネタだったので、そういう意味では期待していた内容ではなかったですが、ちゃんとこのアンソロの主旨を考えたら、私の方が間違っているんですよね(笑)
よこしまな期待をしてすみませんっ!

それにしても、なんだか今回このアンソロジーを読んで、しみじみ自分の「萌え」の幅は狭いなぁと感じてしまいました(汗)
上記に上げたようなプレイ萌えにはギャー!となるけれど、私はあまり設定萌えはしないので…。
それはつまり、妄想力が低いだけという見方も出来るわけですが。
腐女子にもいろいろなタイプがありますよね!
「萌え」と「面白い」はイコールではないので、萌えなくてもステキな作品はたくさんあると思います。

ということで、「ダメBL」アンソロジーです。
twitter上で盛り上がっているのはチラチラ見ていたのですが、まさかこんなしっかりしたアンソロ本になるとは思っていなくて吃驚しました。
萌えツボは人それぞれ違うので、今回のアンソロジーでも萌える作品、萌えない作品は読む人によって全然違うと思います。
実際、私が「萌えた」のは雲田先生だけです。
でも、萌えとは違っても面白い作品はたくさんあるし、何よりこうした企画が本になるという事がすごいですよね。
ここから商業BLの幅が広がったらいいなぁと思うので、興味がある方は是非読んでみて欲しいです!
作家さんたちの熱い思いも感じられますよ~。
内容も重量もずっしり!(手に取って吃驚する重さ…)
読み応えたっぷりなアンソロジーでした♪
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お久しぶりです!

昔から某密林でBL関連商品を購入していたのでトップページは完全に他人様には見せられない感じなんですが、その中の「New for you」に『ダメBL』が入ってました。何百冊とあるであろう新刊の中からコレですよ(笑) どんな感じなのか全く想像出来なかったので手が出なかったんですが、にゃんこさんのレビューを読んで激しく心が揺れました。全然ダメじゃないじゃん!と。

ふと気付けば最近全然書店に行ってなかったので新作をチェックしに行ってみようと思います。その時ダメBLを買うかどうか…。悩ましいところです(>_<)

2011.11.29 19:38 URL | まりん #- [ 編集 ]

まりんさん、こんばんは~♪

「ダメBL」を密林さんにオススメされるなんて、それはもうポチるしかないですね!
想像以上にズッシリ重いので、リアル書店よりも密林さんにお願いする方がいいかもしれません(笑)
こんな企画モノがこれからもあるといいなぁと思います。

コメントありがとうございました。
私の密林トップページもオタ臭いっぱいで人に見せられません(笑)
またぜひおいでくださいませ。ではでは~

2011.11.30 02:54 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

にゃんこさん、こんばんは。
なんですか~、この本!!
こんな本があるんですね。大至急買います。
しかも、設定説明とダメポイントと個人的感想を箇条書きにしてくださって、めちゃくちゃ概要がつかみやすいんですけど…。にゃんこさんてこんなに整理能力が高くて、きっと仕事もできそうな感じです。
そして、またもや私のツボをついてました。

『夏のさいごに寄せて』梅松町江
共に生きてきたふたりの別れの話。
・ダメポイント:死ネタで爺さんカプ。
・個人的感想:長年連れ添ったふたりの話は味わい深くて好きです。

この個人的感想があまりにも淡々としていて、妙に笑えてしまいました。

これからもお待ちしております♪

モグ

2011.11.30 22:51 URL | #- [ 編集 ]

モグさん、こんばんは~

普段アンソロジーには手を出さないので、私も「こんなの出たんだ!」と驚きながら手に取りました。
twitterで盛り上がっているのは知っていたのですが、まさか本になるとは!
企画が面白いですよね~。
あ、ダメポイントはアンソロの中に書かれているんですよ!
そうじゃないと私にはどこがダメかわからないです(笑)
あと、淡々としているのは私の「萌え」ではないからなのかもしれません(笑)
「萌え」てる時は勢いで書いている事が多いですから!

ボリュームたっぷりですが、是非どうぞ♪
コメントありがとうございました~。ではでは!

2011.12.05 01:55 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

にゃんこさん~

にゃんこさん!

まだ全部読破できていませんが、
なんというか、読んでいるうちにうつらうつらしてしまって…。ギンギンになれない(笑)
岡田さんと雲田さんのは面白かったかな?

企画自体はたしかにとっても面白いし、ぜひ今後もこういうのやってほしいなって思うんですけども、自分の萌えとかけ離れた、”隣の萌え”に走ったものを読むのって、正直タイヘンだ…と思ってしまいました。商業ベースにのらないだけの理由はやっぱりあるというか(笑)。
だから、にゃんこさんがご自分の萌えを狭いと汗かく必要はナイですよっ。にゃんこさんの感覚のほうが、むしろマスだと思いますけど…。(でも、私の感覚がにゃんこさんセレクトに反応できているだけなんでしょうか?)

岡田さんのは、あいかわらずリアルゲイの香りがただよいますねん。

まだ読んでない作家さんの作品もあるので、今度は睡眠をたっぷりとった朝から読んでみようと思いまふ。。。

モグ

2011.12.17 02:00 URL | #- [ 編集 ]

モグさん、こんばんはー!

アンソロジーは自分の好みなものもそうでないものも一緒になっているので、全部大好き!というのは無理ですよね~。
萌えツボも人それぞれだし、自分の中でも時期によって違うので、読むタイミングでも満足度が違いそうです。
その中でも雲田さんと岡田さんは安定の面白さだなぁと思いました♪

いつもコメントありがとうございます(^^)
また面白い企画があるといいですね!ではでは~

2011.12.23 03:17 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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