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二本の赤い糸 :水原とほる

4199006397二本の赤い糸 (キャラ文庫)
水原 とほる
徳間書店 2011-10-27

by G-Tools

タイトルと表紙から分かるように三角関係もの!
攻ふたりが可哀想になってきました…
【二本の赤い糸/水原とほる/金ひかる/Chara文庫(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
高校の同級生である長居英章、早坂克彦のふたりと、10数年にわたり秘密の関係を続けている遠藤一実。
最初は一実の意志を無視した強引な関係だったけれど、一実はそれを受け入れ、いつしか終わりの時が来ることを不安に思うようになっていた。
そんな中、ふたりに結婚の話があることを知ってしまい…。

大企業の跡取り息子である克彦、そして開業医の息子で大学で研究をしている英章。
裕福な家庭に育ち、優秀であるふたりとは違い、地味な容姿と性格で目立たない存在の一実。
そんな3人が高校卒業後も関係が続いている理由は、一実の身体を克彦と英章が共有しているから。
一実の意志を無視して強引に始まった関係で、最初は泣かされてばかりいた一実だけれど、次第に身体は激しいセックスに溺れ、ふたりを受け入れていく。
そんな中、結婚話を知って別れの時が来ることを感じていた一実に、克彦と英章は自分の気持ちを告げ、どちらかを選ぶよう迫るのだが…。
という、三角関係もの。
気持ちをハッキリさせないままずるずると続いていた関係に変化が訪れ、それぞれが自分の気持ちを再確認する話です。
克彦、英章のふたりと関係を持っていて、初めての時は克彦と英章が一緒ですが、その後は3人で会うことがあってもセックスは別々。
攻2人は一実を間に挟んで牽制し合っています。
このふたり、反発し合っているけれど一実を思う気持ちは同じで、言葉にはしないけれど相手をちゃんと認めてるんですよね。
一実がいなかったらきっと近づいて理解し合うこともなかったふたりが、一実の存在で、いつしか無意識のうちに信頼関係を築いている。
それがあるからこそ、最後に3人で生きる道を選べたんだと思います。
こうした攻同士の精神的な繋がりにジワジワと萌える。
そんな中で、主人公の一実が私は1番苦手でした…。
ずっと視点が一実なのですが、一実がかなりネガティブ思考でグルグルしていて、読み進めるほどにもどかしい気持ちが募ります。
セックスの最中はともかく、普段こんなにいろいろとされているのに、何故その優しさの奥にある気持ちに気付かないんだ一実!
一実は一実なりにトラウマがあるわけですが、自分の気持ちにも、相手の気持ちにも、踏み込もうとしません。
傷つかないように先回りして諦めて、思考停止している。
まぁ、長い間自分のずるさは自覚していても動けなかったのは一実だけじゃなく、克彦も英章も同じなのですが、ギリギリまで自己主張しない一実にイラッとしてしまいました…。
そして、好きと言われても受け入れられない理由が、克彦と英章も言ってますが、私も「納得出来ない」ですよ!
そこまで自己否定してしまうほど、過去の出来事がトラウマになっているという事なのだろうか…。
そうであるならもう一歩踏み込んだ設定が欲しかった。
支配されたいという欲求や、嗜虐を求める性癖がトラウマの影に隠れてしまっているけれど、私はそんな自分を肯定してふたりを受け入れていくという展開の方が好みで、それを期待しながら読んでいたので残念でした。

濡れ場の回数は多めです。
克彦、英章それぞれと複数回あり、過去回想を含めて3Pは2回。
プレイもハードめですが、その割りにはあっさりでした。
そこ、もっと詳しく知りたいんですけど!と悶えつつ、全体のまとまりを考えたらこのくらいがちょうどいいのかなと思います。
肉体的にハードなプレイが好きな克彦と、言葉で辱めるのが好きな英章。
どちらも好きだ!

ということで、水原先生の新刊は三角関係もの。
ここしばらく水原先生の作品を買うのをお休みしていたのですが、タイトルと表紙に惹かれて久しぶりに手に取りました。
受の一実には苛々させられたけれど、攻ふたりの距離感や、傲慢な性格の割りに優しい顔を垣間見せるところはとてもよかったです。
普段反発し合っている攻の間にある信頼関係に萌える!
主人公である受の葛藤を中心に書かれていますが、読み終わってみると、大人しくて地味な一実の中に隠されていた淫乱さの匂いに誘われてやってきた攻ふたりが、ポッカリ空いていた心の空洞に堕ちてしまった話…だった気がします(笑)
心理描写が狭い範囲でグルグルしているので、分量の割りに濃厚ですね。
好みの部分が多いだけに、最後が物足りなく感じてしまい残念。
方向性や雰囲気は好きです。
久しぶりに水原先生を味わいました~。
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2011.11.03 01:42 | 水原とほる | trackback(0) | comment(0)
            












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