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罪の蜜 :丸木文華

4062867001罪の蜜 (講談社X文庫ホワイトハート(BL))
丸木 文華
講談社 2011-10-04

by G-Tools

ホワイトハートでも丸木先生の作風は健在でした。
うーん、でも今回はものすごく消化不良…。
【罪の蜜/丸木文華/笠井あゆみ/ホワイトハート(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
美大に通う嘉藤雄介は、講師のバイトをしている予備校で才能に溢れた高校生・水谷広司に出会う。
その才能に嫉妬しながらも、自分に執着してくる水谷を突き放せずにいて…。

家族全員が芸術関係の仕事に携わっている雄介は、ずっと自分の才能を疑うことなく、同じようにその道を進むのだと思っていた。
しかし芸大への進学に失敗して大きな挫折を味わい、浪人をして滑り止めの美大に入ってからも鬱屈した思いを抱えている。
そんな雄介の前に現れた水谷は、才能に溢れ、成功が約束されているような高校生で、優しい言葉をかける裏で雄介はその才能に対する嫉妬を抑えきれずにいた。
それなのに、水谷は雄介に執着し、真っ直ぐな想いをぶつけてくる。
嫉妬と優越感に揺れる雄介は、水谷を拒めずにいて…。
という、形としては主人公が才能に恵まれた年下の高校生に迫られて悩む話。
途中で隠された真実がある事が臭わされていて、最後にそれが明らかになります。
本編はすべて雄介視点。
最後に数ページある短編が水谷視点。
一見格好良くて性格も淡泊だけど特別問題があるようには見えない雄介ですが、挫折によってかなり鬱屈した部分を持っているので、明るい雰囲気の話ではありません。
努力しても到達できない才能は間違いなくあって、しかも天に二物も三物も与えられた人っていますよね。
同じ方向を目指す中で身近にそんな人がいた場合、雄介のように嫉妬するのは普通にある感情だと思います。
ただ、雄介は挫折を知らずに育って来たし、家族の問題とも関わっているのでその感情の根が深い。
こうしてドロドロとした嫉妬の感情を水谷に抱いている雄介ですが、そんな相手だからこそ、好かれているという優越感も大きいために水谷を拒めません。
態度をハッキリさせないまま時間は過ぎていきますが、ある日、水谷の我慢が限界に達してしまう。
優秀な犬を飼い犬にしてたら実は狼で喰われちゃった!というパターンです。

以下、詳細をハッキリ言葉にはしていませんが、ネタバレ気味です。
未読の方はご注意くださいませ!

悩みつつも水谷の才能に触発されて前向きになるかと思いきや、全然違う方向に話が転がっていきました。
雄介が人に言えない過去を持っている事は何となく感じていましたが、その真実は予想の範囲内で、そこから十分ポジティブな方向に持って行ける展開だと思います。
でも、雄介を上に引っ張り上げる立ち位置かと思っていた水谷が……。
水谷のキャラがブラックさと純情さが入り交じっていて、雄介は水谷に依存しているので、最後はなんとも微妙な着地点でした。

こんな展開で私が期待するのはエロです。
歪んだ関係だからこそ、濃厚で変態なプレイが成り立ったりするから楽しい。
でも残念ながらそこまで至っていませんでした……。
雄介の感じ方が激しいのはとても美味しいけれど、濡れ場自体が少ないです。
あと、ひとつどうしても引っかかる部分があって、私は楽しみきれませんでした。
「女」になったという表現が気になる。
雄介が、男である自分が男に支配されるという事に対して屈辱感を覚えるのは分かるけれど、男とセックスをして快楽を得たことを「女として目覚めた」と捉えているような書かれ方をされると違和感を覚えます。
例えば女装させられたとか、女扱いされたとか言うならまだその流れは理解できますが、別に水谷はそんな風には思ってないですよね?
雄介を女として見ているわけじゃない。
それなのに、雄介がそこまで飛躍して捉えているのは微妙だと思います。
これはあえて雄介が病んでいることを象徴するための思考なのかな?
確かに男を受け入れる側になる受にはその葛藤はあると思うけれど、受け入れる性としての「女」である自分を最後まで否定的に捉えている雄介の心理描写にはモヤモヤさせられるし、この話の中でその必要性が感じられませんでした。
病んでいる雄介が、支配される事に被虐的な快感を得ている事自体は萌えるけれど、それを「女」を使って表現されると萎えます。
うーん、感覚的な部分なので、上手く説明出来ていなかったらすみません。

ということで、丸木先生の新刊です。
ブラックなイメージの丸木先生がホワイトハート?!しかも挿絵がいつもと違ってご本人じゃない!と驚いていたけれど、読んでみたらいつも通りブラックな丸木先生でしたよ!
笠井先生の挿絵が美しいですが、中身は結構病んでます。
健気なヘタレ年下攻×ヤンデレ受かと思ったら両方病んでたという…。
不健全なハッピーエンドに持っていくなら、もっとダークな終わり方の方がスッキリしたと思います。
そして、ここにSM的な要素や、特殊な性癖が絡んでいたらすごく面白かったんじゃないかな?
残念ながら今回は消化不良でしたが、丸木先生の粘度高めの話は時々ツボにはまるのでやめられません。
萌えに出会える事を楽しみに、次の作品をお待ちしております~。
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2011.10.10 01:27 | 丸木文華 | trackback(0) | comment(0)
            












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