にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

親友の距離 :杉原理生

4199006311親友の距離 (キャラ文庫)
杉原 理生
徳間書店 2011-08-27

by G-Tools

恋愛が始まる時のドキドキが、切なくて焦れったくて、そして甘い1冊でした。
杉原先生も穂波先生も大好き!!
【親友の距離/杉原理生/穂波ゆきね/Chara文庫(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
仕事で数年ぶりに再会した同級生・一ノ瀬七海に、複雑な思いを抱く塚原進一。
ずっと親友だった七海とは、大学時代のある出来事を切っ掛けに疎遠になっていた。
何事もなかったように、以前と同じように親しくするようになるふたりだが…。

進一にとって七海は、唯一心を許せる親友だった。
だけど大学時代のある出来事で、普段通りのやりとりをしながらも互いに負い目を感じ、卒業後は疎遠になってしまっていた。
そして数年後、仕事で偶然再会した進一と七海。
どう接していいか分からない進一だったが、七海は「昔のことは忘れてくれ」と言い、ふたりは以前のように親しい関係に戻っていく。
でも、時折垣間見える七海の不安定な部分が、進一は気になりながらもそれ以上踏み込めない。
近づいたようで遠いままの七海との距離に、進一の心は揺れるのだが…。
という、再会もの。
ずっと親友だったけれど、七海が進一を好きだと告げてしまった事で、親友の距離を保てなくなり、疎遠になってしまっています。
進一はあからさまに拒絶したわけじゃないけれど、突然の事に受けとめる事も出来ず、互いにしこりを残したまま離れてしまった。
そんな事があっても進一にとっては七海はやっぱり大切な存在で、再会後、その行動が七海を不快にさせているかもしれないと思いつつも、以前と同じような関係に戻りつつある事を喜んでいます。
そうした中で、過去を振り返り、以前は踏み込めずにいた七海の心を知り、そして七海をどう想っているのかを自分自身に問う事になる進一。
当然七海の心も大きく揺れているので、進一が自分の心に気付いたからからといって簡単に上手くいくわけではありません。
年齢を重ねた分、「好き」なだけでは動けない。
ふたりの揺れる心が読んでいて切なかった…。
もどかしくて焦れったいからこそ、気持ちが通じ合った瞬間の感動も大きいです。
P200のシーン…泣いてしまいました。
この作品、最後に七海視点の短編が収録されていますが、表題作は進一視点です。
なので進一の方が共感しやすいのかと思いきや、私の心はほとんど七海に持って行かれました。
七海の心情は進一を通した描写でしか分からないのに、七海の気持ちが痛いほど伝わって来て苦しい。
進一が特別鈍いとか、酷いことをしてるわけじゃ全然ないのです。
関係がぎこちなくなった原因は、元を辿れば七海の自爆だったりする。
でも、そこがいいんです。
隠そうと必死になりながらも、でも心のどこかできっと無意識のうちに「気付いて欲しい」「受け入れて欲しい」という期待も七海のなかにはあるんじゃないかな。
だからポロッと不用意な言葉を口にしてしまったり、気持ちが表情に出てしまったりして、隠しきれない。
七海は一見すましていてツンツンしている印象だけど、実際は不器用なんですよね。
知れば知るほど、その不器用で健気な七海が愛おしくなってきました。
進一は高校生の頃からそんな七海の性格をちゃんと分かってます。
自分にだけ違う顔を見せる事も知ってるし、それを嬉しく思ってるし、きっと無意識のうちに可愛いと思ってるんだろうけど、それを恋愛感情に結びつけるかどうかは普通に考えて微妙なところ。
進一が自覚したのはかなり後になってからですが、じゃあそれまではそうじゃなかったのかというと、それは誰にも分からないです。
男同士の友情と恋愛の境目が曖昧で、すれ違ったり、気持ちを打ち明けられないまま苦しんだりする。
BLでは珍しくないパターンですが、こういう展開大好きです。

兎にも角にも、七海がとてもかわいい!
話も面白いけれど、七海のこの可愛さにグイグイ惹きつけられます。
気持ちを隠そうとしてるのに隠しきれなくて、時々垣間見せてしまう仕草や表情が全身で「好き」と言ってるんですよ。
もちろん文字なので実際には見えないけれど、そんな七海が目に浮かんでくる。
こんな七海を前にして心が揺れているのに、なかなか自分の気持ちを自覚しない進一が焦れったくて仕方なかったです。
でも、一旦その気持ちを認めたら進一は迷わない!
素直になれず素っ気ない態度になってしまう七海に対して、進一が程良い強引さで突き進んでいってくれてよかった。
っていうか、こんな可愛いところ見せられたら引けないですよね!!
「かわいい」を思わず連呼してしまった進一の気持ちがよく分かります(笑)
そして、気持ちが通じ合ったあとのエッチも萌えましたが、七海視点の『恋人の時間』がめちゃくちゃ可愛くて萌え転がりましたよ!!!
ナニコレ、この胸の高鳴りは何?!
描写が特別エロいとかではないんです。
このふたりの間に流れる空気がいい!
七海も進一も、お互いにすごく相手を好きなんだというのが伝わってくる。
甘いけど、過剰な甘さじゃなくて、控えめなんだけれどジワジワくるそんな甘さ。
悶えました。
可愛い…。

ということで、杉原先生の新刊は再会ものでした。
杉原先生の作品は再会もの多いイメージです。
でも毎回泣かされるし、王道だけどやっぱり大好きだと再確認させられる。
そして意外なんですけど、穂波先生の挿絵は初なのかな?
杉原先生と穂波先生なんてピッタリすぎる組み合わせなのに!
すごく合っていました。
最初から穂波先生の画かれた表紙のふたりが私の頭の中で動いていて、それだけで私の萌え心が浮き足立っていましたよ!
挿絵の相乗効果って大きいですよね!
恋愛が始まる時のドキドキが、切なくて焦れったくて、そして甘い1冊でした。
相手の好意が見え隠れしてるのに、簡単には上手くいかないふたりのやりとりに、読んでいる私も一緒になって心を揺らしました。
七海が可愛すぎる…!
面白かったです。
杉原先生も穂波先生も大好きだ!!
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2011.09.04 12:17 | 杉原理生 | trackback(0) | comment(2)
            

にゃんこさん、お久しぶりです!
「親友の距離」私も読みました~(*^_^*)
この本は、発売前から杉原先生と穂波先生という、私の大っっ好きなお二方の組み合わせで、ものすごく楽しみにしていました!

実際このお二方の組み合わせが初なのが不思議な程、最強に萌えました!!!

杉原先生の繊細な文章に穂波先生の絵柄がぴったり!やはり挿し絵の効果絶大ですね~♪

本編P.200では私もにゃんこさんと同じで泣いちゃいました..気持ちが通じて、
"嬉しいけど、怖い"という七海の気持ちに心がギュッとなりました..。

杉原先生の作品は、いつも痛みや切なさがある中で読み終えると、何か心にグッとくるものがあるんですよね..

やっぱり良いですね~杉原先生!これからも心がギュッとする作品に期待したいです(o^o^o)

そして願わくば、このお二方の組み合わせでまた書いて頂けたら嬉しいなぁ..!!

2011.09.06 14:30 URL | さち #- [ 編集 ]

さちさん、こんばんは!

杉原先生と穂波先生のタッグはそれだけで大興奮ですよね!
ワクワクしながら読んだら話もすごく切なくて、泣けて、大満足な1冊でした。
私は七海に萌えすぎて転げ回る勢いでしたよ~。

>このお二方の組み合わせでまた書いて頂けたら嬉しいなぁ..!!
私も同感です!
木下先生とか複数作品担当されている絵師さんがいらっしゃるので、きっとまた穂波先生が担当されることもある…はず!と信じてます

コメントありがとうございました。
レスが遅くなってしまい申し訳ありません…!
またぜひどうぞです~♪ではでは。

2011.09.09 20:35 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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