にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

アロー :一穂ミチ

4344822846アロー (幻冬舎ルチル文庫)
一穂 ミチ
幻冬舎 2011-07-15

by G-Tools

うーん、ぼんやり…。
一穂先生の作品はキャラクターの年齢設定が若い方が好みです。
【アロー/一穂みち/金ひかる/ルチル文庫(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
古い住宅権店舗でバーを営む葛西草は、中学時代の同級生・湯浅麦としばらく一緒に暮らすことになった。
同居しながらも、深入りしない関係だったふたりだが…。

草自身もふらりと居着いたバーには、度々同じような人がやってくる。
そんな中の1人だった麦は、何か事情を抱えているようだったが何も言わない。
近所に住む中学時代の同級生・金子が連れてきた麦との関係はいつも通りだったはずなのに、普段は周囲に無関心で心を閉ざしていた草の心を支配していたものを麦に知られてしまった。
麦との距離を上手く取れなくなっていく草は、整理出来ずにいた過去と向き合う事になるのだが…。
中学の同級生と言っても、偶然が重なって関わり合っただけで、草も麦も金子も親しかったわけではありません。
草はバーを経営してるけど、元々は別の人の店で、その人が出て行ってしまったから居着いていた草がやっているだけ。
草の家は、誰かが居着いてはいなくなる、そんな場所。
そこには友情とか愛情とかが絡んでくることはなかったのだけれど、麦がその壁を飛び越えてきたことで変化が訪れます。
麦が特別熱い男というわけでは全くないんですけどね。
タイプは違っても、このふたりはある意味似たもの同士なのかも。
一点に対する集中力とか執着がすごくて、それ以外の部分に手が回らなくなってしまうところが。
だからきっと、草も麦もぼんやりと生きていているように見えるんじゃないかな…。
そんなふたりが出会って、先に変わったのは麦で、麦が距離を詰めた事で草も変わっていく。
全体としてはそんな話だったなと思います。
心に傷を抱えひっそりと生きている草は、私の好みのタイプの受で、その心を徐々に開いていく展開も好み。
でも、今回はいまいち私の心に刺さりませんでした。
何故か考えてみたのですが、恐らく1番の理由は、ずっと何があったのか気になっていた過去が、思ったより大した事がなかった事…かな。
恋愛感情が絡んでいたとはいえ、思春期の感情の爆発を10年余りも引きずっているのはどうなのか…。
その相手の事情を考えると、草に同情しきれない。
それが草の未熟さだとは思いますが、いい加減モラトリアムから脱出しなよと活を入れたくなりますよ!
この葛藤が大学生くらいだったらすんなり納得出来るんですけどね。
麦の方がまだ理解しやすいキャラでした。
こういう男性は実際に結構いそうな気がする…。

ということで、感想がぼんやりしてしまいましたが、まさに私の読後感は「ぼんやり」でした。
一穂先生の作品は淡々とした展開の中に、登場人物や読み手の感情の盛り上がりがあったりするのが魅力だと思います。
ただ、今回は全体的にぼんやりしすぎていて感情移入するタイミングがなかった…。
挿絵を見てもピンとこないんです。
金先生の挿絵の問題ではなくて、キャラクターのイメージが掴めていないから。
挿絵だけじゃなく、最初の方はふたりとも似たような印象だったので、視点の入れ替わりになかなか頭がついていかず混乱しました。
それは私の読解力や想像力の問題かもしれませんが。
こうした心の葛藤は、もう少し年齢が若い方が私はしっくりきます。
というか、個人的に一穂先生の作品は若い子が主役の方が私は好きなんですよね。
金子とその彼女である歩美など、2人を取り巻くあたたかい雰囲気には癒されますが、私の好みとは違っていて残念でした。
一穂先生の、思春期のキラキラした恋愛をしている男の子の話が読みたいなぁ。
次に期待しています!
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2011.08.23 01:31 | 一穂ミチ | trackback(0) | comment(0)
            












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