にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

小夜時雨の宿 :水原とほる

4877249125小夜時雨の宿 (ガッシュ文庫)
水原 とほる
海王社 2008-03-28

by G-Tools

演歌のようなタイトルですね…。
期待したほどドロドロしてなくて残念。
【小夜時雨の宿/水原とほる/夏珂/GUSH文庫(2008年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
高校教師をしている飯島佳史(25歳・受)は、1年前、学生時代から6年間付き合った南方雄司から突然別れを切り出された。
家族のために別れを選んだのだろうと感じた佳史はそれを受け入れるが、今でも雄司を忘れることはない。
そんなある日、雄司の弟・修司(21歳・攻)が佳史の元を訪れ、兄が病気で死んだことを告げる。
雄司が別れを選んだのは、自分の死期を悟ったからだった。
そして、雄司が最後に修司に告げたのは「佳史を頼む」という言葉。
真実を知った佳史はショックを受けるが、修司はそんな佳史に怒りをぶつけ、身体の関係を求めてくるのだが…。

佳史は修司と身体の関係を持つことに最初は抵抗しますが、修司を見捨てることもできず、次第に受け入れるようになります。
雄司の死を受け入れられずにいるのは、佳史も修司も同じ。
兄が同性愛者であったことにショックを受け、病に冒された兄を見捨てたと勘違いしている修司に対する償いのため。
そして、「佳史を頼む」という言葉が何を意味していたのか、それを知りたい。
二人の心は通じ合わないまま関係は続きますが、共に過ごす内、いつの間にか佳史自身がその関係に支えられていることに気が付きます。
修司に惹かれている気持ちを自覚しながらも、佳史は修司との関係に区切りをつけようとするのですが…。
死による別れは、読んでいてつらいですね。
いくら後悔しても、再び会うことも話すことも出来ない。
何も知らないまま別れを受け入れてしまった佳史もつらいですが、死んでしまった相手が恋敵である修司も大変です。
兄弟なので、恋敵といえども兄の死に修司自身ショックを受けているし、佳史に近づこうとしても兄のことを持ち出さずに迫ることは出来ない。
無理矢理関係を持つのはどうかと思いますが、正攻法で攻めたとしても佳史は堕ちそうにないだろうなぁとも思います。
結果的には、そうやって強引に修司に寄りかからせたことで佳史は自分を保っていられた部分もあるし、よかったんじゃないかな。
若さ故の暴走ということも端々に感じられるので、修司が可愛く思えてくるし、佳史が惹かれていくのも分かります。

こうして改めて言葉にしてみるとこの展開はすんなり受け入れられるんですが、読んでいる最中はなんだかぎこちなさを感じてしまいました。
文章がいつもにも増して硬かったような気がします。
説明しすぎなのかも…。
そして、最後の展開が急すぎですよ。
もちろんこの二人の行く先にはこの問題は出てくるんでしょうけど、このボリュームで収めるなら必要なかったんじゃないでしょうかー。
尻切れ蜻蛉な印象になってしまったのが残念です。

ヤクザも殴る蹴るの暴力も出てこず、執着も人並み程度で、水原先生の作品的には普通の話だったんじゃないかな?
ただ、力業で話を進めているときには気にならない所が目についたり、ぎこちなさを感じたりしてしまいました。
先生のテンションの違いが出ているのかもしれませんが。
あ、力業っていうのは別に悪い意味じゃないですよ。
破壊力のある内容は大好きだし、それが水原先生の個性だと思ってます!
自分の萌えに嵌るとかなり大ヒットするので、水原作品は毎回とても楽しみなのです。
今月も新刊が出ますねー。
待ち遠しいですw
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2008.04.14 00:30 | 水原とほる | trackback(0) | comment(2)
            

こんにちは!。

GWなので色々買ってて読めてなかった作品を読みふけっております。

にゃんこさんの100質を拝見すると私と好みが近い感じで嬉しく思います。

水原先生の作品は私も痛くて(心身ともに)大好きなのですが、これは確かに普通でしたね。水原作品じゃなかったらこれはこれで良かったのかもしれませんが…。

ラストの展開は急で一瞬わからなくなってしまったくらいです。ずっと心の変化を比較的ゆっくり書いてたのに何故いきなり??。お母さん??。ビックリしました。

でもまぁ、しっとりしていて嫌いな雰囲気ではなかったので良かったです。

他に「青水無月」も買ってあるのでこれから読みます!。これはなんだか痛そうな予感…。

ではまた。よろしくおねがいします。

2008.05.05 12:11 URL | 雪兎 #- [ 編集 ]

雪兎さん、こんにちは~

100質…書いたのが結構前、というか、どんどん自分も変わっていっているので見返すとちょっと恥ずかしかったりしますが(^_^;)
雪兎さんと好みが似てるということなので、嬉しいです!

この作品は後半の気持ちの変化が急ですよね…。
水原先生らしい痛さが足りないなぁと感じてしまったのが残念でした。

コメントありがとうございました!

2008.05.06 18:47 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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