にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

蘭陵王 :山藍紫姫子

4651421075蘭陵王
山藍 紫姫子
立風書房 1994-11

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ボリュームが少ないのが残念ですが、この雰囲気大好きです。
ネットリ執着でお耽美。
【蘭陵王/山藍紫姫子/小島文美/立風書房(1994年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!
中国南北朝の故事に材を得た奔放な創作バレエ「陵王」。妖しく踊る天才ダンサー土御門玲司には、醜悪と艶麗、淫蕩と無垢、いずれが仮面とは知れぬ二つの顔があった。バレエ団団長と女性後援会会長殺害事件を追う刑事を虜にした蠱惑の舞い。


【あらすじ・感想など】
キドバレエ団の花形ダンサー・土御門玲司。
舞楽『蘭陵王』を元に創作されたバレエ『陵王』を売りにしていたこのバレエ団は、裏で『陵王』を模した売春を行い、玲司もその身体を売られていた。
そんなバレエ団の団長・木戸と後援会長・桐生恵理子が何者かに殺さるという事件が起こる。
恵理子の夫で刑事の桐生勲は、密かにその事件を追っていた。
恵理子が亡くなる直前に呼んだ「レイジ」という言葉、そして遺品の中にあった写真から、桐生は事件に疑問を抱いていたのだ。
椎名という偽名を使い玲司に接触した桐生だったが、次第に玲司に溺れ、玲司もまた桐生に心を寄せるように。
しかし、新たな殺人が起こり、桐生は玲司の犯行であることを確信し…。

山藍作品にしては、受の玲司の心理描写が分かりやすいし、桐生と心が通じ合っていくのがすんなりといってます。
もちろん、不隠な背景は沢山あるわけですが。
この辺りは「日影」シリーズに近い感じ。
…と思っていたら。
途中意外な展開に驚きました。
確かに佐野の存在感は大きかったけど、これは予想してなかった。

以下、かなりネタバレなのでご注意下さいませ。
ネタバレの少ない新装版の感想はコチラ

玲司の秘密を知り、犯人であることを確信した桐生は、玲司と一緒に死のうとするが、その秘密を晒したまま死ぬことを恐れた玲司は桐生を殺害。
そこに現れたのは、桐生の親友で恵理子の兄である刑事・佐野。
佐野は桐生が玲司を探っていることに気づき、密かに二人を監視していたのだ。
桐生を殺された佐野は怒り、玲司を監禁する。
佐野は桐生の親友ですが、友人以上の思いを抱えています。
肉体関係はないが、激しい執着を秘めている。
その執着は桐生を殺されたことで爆発し、玲司を監禁、陵辱することに。
一方の玲司は、秘密を守るために桐生を殺したが、桐生を愛していた。
桐生への思いが共鳴し、そして、内に秘める残忍性が共鳴し、佐野と玲司はお互いを呼び合うのでした。

玲司の秘密、それは幼い頃から玲司を苦しめ、それによって木戸の言いなりになるほど、玲司は他人に知られることを恐れています。
ここでは伏せておきますが…、うーんファンタジック。
この秘密、結構設定的に突っ込み所があると思いますが…。
でも雰囲気にとけ込んでいてお耽美なので、あまり深く考えないでおこう(笑)
『蘭陵王』というタイトルがすごく雰囲気に合っていると思う。
冷静に考えると救いようのない展開だなと思いますが、こういう暗さは嫌いじゃないです。

もちろん、今回も絡みは濃いです。
今回は桐生×玲司、佐野×玲司で二度美味しい(笑)
玲司と桐生がメインでも十分面白いと思ったのですが、玲司と佐野の関係の方が好き。
桐生とは甘めで、かなりノーマルな絡み。(山藍作品比ですが)
佐野とはがっつり暴力沙汰の絡み。
こっちの方がしっくり感じてしまうのが怖い(笑)
変態性は抑えめで(くどいようだが山藍作品比で)、いつもよりバイオレンス。
両腕折られたあげくにフィ○トファック…。
うーん、痛そうだ。
さらに「冬の星座」でも登場した雌鶏プレイが…!
「王朝恋闇秘譚」の枇杷と言い、食べ物好きですね、山藍先生。
でも私はちょっと食べ物シリーズは苦手です…。生々しい…。

なんだか表面的な部分しか触れていないような気がしますが、もっと深読みすれば、さらに面白いと思います。
ただ、もっと玲司の過去や佐野について掘り下げて、上下巻にして欲しかったかな。
ちょっと煙に巻かれた読後感。
でもこの雰囲気は大好きだ。
お耽美ムードがムンムン。
ある程度やおいに免疫がある方で、山藍先生のオーラを感じたいのなら、この手の作品がいいんじゃないでしょうか。
暴力、SMなどに抵抗のない方はドウゾ。

■新装版
2014年に新装版が出ています。
→感想はコチラ
4596744327蘭陵王 (ハーレクイン・ラブシック)
山藍 紫姫子 / 挿絵:座裏屋 蘭丸
ハーレクイン 2014-10-24

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2006.11.30 10:05 | 山藍紫姫子 | trackback(0) | comment(4)
            

にゃんこ様こんにちは。

この作品は題名「蘭陵王」で避けていたんです。実は元巫女だったりするので現役時代、神主さんが舞っている傍で待機していたところ、運悪くお面の紐が切れて私の顔面を直撃で…。軽くトラウマです(笑)
あぁでもフィス○があるのですか!!濃いプレイが大好きなので…!
探し出して読んでみようかと思います。

2006.11.30 12:05 URL | 夢見月 #- [ 編集 ]

夢見月さん、こんにちは。

元巫女さんですか!うわー、なんだかすごいですね。
雅楽の「蘭陵」がどんなものなのか私は全く知らないのですが、有名な曲目なのですね。
先にこの本を読んでしまったので、なんだか腐った視点で見てしまいそうで怖いです(笑)

プレイは濃いですよ~
是非読んでみて下さい。楽しんで頂けると思いますv

コメントありがとうございました☆

2006.11.30 14:54 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

にゃんこさん、こんにちは。

早速感想を拝見させて頂きましたが。いやあ、キテますねえ。(笑)

雌鶏プレイやらフ○ストやら。

山藍先生の作品は、どんなプレイが出て来てもおかしくはないと、頭では理解をしていても、実際に小説で様々なプレイを目にすると、やっぱり驚いてしまいますよね。

それに比べると、先日私が読んだ「瑾鶤花」等は、山藍先生的には、「おとなしい部類の作品」だったのだなあと、改めて思いました。(笑)

こちらの作品は、「王朝恋闇秘譚」と共に読みたい作品なので、私も気長に探したいと思います。

そして、記事違いで申し訳ありませんが「堕天使の島」を入手されたのですねっ!

にゃんこさんの感想が上がる日を楽しみにさせて頂きます。

ではではまた!

2006.11.30 17:00 URL | ハスイ #MMIYU.WA [ 編集 ]

ハスイさん、おいでませ。

えぇ、かなりキテますよ(笑)
いつも通りと言ってしまえばそれまでですが(いつも通りという方がすごいのか)、やっぱりヤラれます。

「堕天使の島」もなかなか入手困難ですよね。読むのが楽しみです。ムフフ~
「瑾鶤花」はまだ読んだことありませんが、こちらも見掛けたら即ゲットしときます!
まだまだ手に入れてない本が多いです。再版モノを抜きにしても、コンプリートするのはかなり大変そうですね。

コメントありがとうございました~
それではまた!

P.S.私はハスイさんのレビューを見て、「ピジョンブラッド」が気になりまくってますよ。濃そうですね(笑)

2006.11.30 17:17 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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