にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

月一滴 :かわい有美子

4773085940月一滴 (クロスノベルス)
かわい 有美子
笠倉出版社 2012-02-10

by G-Tools

期待以上に美味しくてテンション上がりました!
北嶋というスパイスがとても効いて美味しかったです。
【月一滴/かわい有美子/花本安嗣/クロスノベルズ(2012年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
―誰かの一番になりたい。ドアマンの橋本は、ゲイでいつも男運が悪かった。二股、暴力…普通の恋がしたいだけなのに、付きあうのはみな酷い男。最近も傲慢で橋本を馬鹿にしてばかりの飯島という男に言い寄られていた。ある日、橋本は飯島と口論になり殴られてしまう。その時偶然居合わせたバーの常連の嵯上に助けられる。嵯上の柔らかな優しさに癒され、嵯上もまた橋本の純粋さに惹かれ、二人は少しずつ距離を縮めていくが…。 (表紙裏あらすじより)

【あらすじ・感想など】
老舗ホテルであるホテル・ド・エンピールのドアマンである橋本和樹。
仕事には充実感を持っているけれど、私生活の方はパッとしない日々を送っていた。
物腰も柔らかく上品そうな見た目で、二丁目のバーで声をかけられることはよくあるのに、いつも酷い男に気に入られてしまう。
最近もまた、付き合ってもいないのに彼氏気取りな態度で絡んでくる飯島という男に悩まされていた。
ある晩、その飯島に突然殴られ怪我をした橋本を助けてくれたのは、何度か言葉を交わしたことのある程度の嵯上匠人だった。
同じバーの常連とはいえ、ドライで後腐れのない相手を探しに来ているタイプの嵯上と恋人を求めている橋本はポジションが違い、偶然ホテルで顔を合わせてお互いの仕事を知る事になったけれど、親しいと言えるほどの仲でもない。
けれど、嵯上は茫然としていた橋本を助けてくれて、それをきっかけに、少しずつ距離が近づいていく。
そんな中、憧れの上司だった牧田の恋人が北嶋だと知りショックを受けた橋本は、嵯上に誘いをかけるのだが…。
という、同じゲイバーの常連で顔見知りだったふたりの恋物語。
「上海金魚」シリーズのスピンオフになっています。
今回舞台になっているゲイバーは、「上海金魚」にも「透過性恋愛装置」にも登場しているので、バーの客として今までのシリーズのカップルも登場しています。
加えて、橋本の勤めるホテルは「透過性~」でも舞台になっているエンピール。
デザイナーの嵯上と設計士の北嶋は仕事上の付き合いがあったりするので、「透過性恋愛装置」のカップルである牧田と北嶋は出番が多いです。
というか、話の流れ的にこのふたりの存在がとても大きい。
容姿はそこそこいいのに不器用で男運のない橋本にとって、牧田は憧れの上司で、淡い恋心を抱いているような相手。
そんな牧田と付き合う人はきっとステキな人なんだろうと思っていたら、恋人はまさかの男性だったと知って橋本はショックを受けます。
さらに、その相手である北嶋は、才能があり、王子様のような見た目と、子供のような無邪気さと我が侭さを併せ持った、強烈な個性のかたまり。
外部に向けたツンツンとした口調で強引な態度と、牧田の事が好きで好きでたまらないという牧田に向けた視線と言動の落差に橋本は圧倒されています。
そして、特別悪くもないけれど、誰の一番にもなれない自分の存在に凹んでしまう。
そんな橋本の気持ち、すごく分かるなぁと共感してしまいました。
自分より不幸な人は沢山いるだろうけれど、自分が必要とされないという現実に、どうしようもなく寂しくなってしまう事って時々ある。
(余談ですが、某アニメで出てきた「何者にもなれなかったお前たち」という言葉を、最近何かある度に思い出してしまって凹みます…。(アニメの中での意味合いは別として))
そんな時、静かに話を聞いてくれた嵯上に心が傾いていくのは自然な流れですよね。
ゲイである自分を出せる場所は二丁目のバーだけで、そこは友人を見つけるような場所ではなく、上京した頃に騙されて撮られてしまった映像が出回ってしまったこともあり、バーでも色眼鏡で見られがち。
狭い世界の中で出来てしまったイメージはなかなか変えられません。
だから、損得なしで自分の言葉を聞いてもらうとか、心の内をさらけ出すとか、そんな経験がなくて、嵯上との時間がジワジワと橋本の心を動かしていきます。
一方の嵯上は、橋本の思っている通り、今まではドライなスタンスでバーにいたのだけれど、橋本とのやりとりで眠っていた恋愛スイッチがいつの間にか入ります。
今までも見ていた橋本の顔や仕草にドキドキさせられっぱなしの嵯上の戸惑いがとても伝わってきて、微笑ましい気持ちになる。
ただ、話の中で所々視点が入れ替わりながら話が進んでいきますが、そこまで割と橋本側の心を追っていたのに、話が大きく動く場面が嵯上視点になっていて、そこは少し戸惑いました。
嵯上の気持ちの変化が唐突に感じてしまう…。
いや、もちろんその間に無自覚なところで気持ちが動いているんでしょうけども。
もうワンクッション嵯上側に欲しかったなぁと思いました。
でも全体的には、BLにしては地味な橋本と嵯上の恋に堕ちるまでを丁寧に追っていて、かなり好印象です。
お互いに近くにいながら視界に入っていなかっただけで、心落ち着ける相手はすぐ側にいた。
そんな話の展開が身近に感じられて共感出来ました。

濡れ場は少ないですが、萌えポイント高かったです!
話の中でも言われていましたが、橋本はなんだか嗜虐心をくすぐるキャラで、私はその手のキャラに弱いのです。
過去に撮られたという動画が気になって妄想が膨らんでいたからか、嵯上との距離が縮まりエッチに突入するまでの流れだけでどんどん萌えが高鳴りました。
嵯上視点なので益々煽られますよ…。
あと、私は乳首萌え属性はないのですが、乳暈表現が新鮮でした。
淡いピンクのやわらかそうな男の乳暈………見てみたい!

そして……何と言っても、北嶋の存在がスパイスとしてすごく効いていました!!
「透過性~」を読んでからもう5年近く経つわけですが、「そうそう、こんな男だったよね!」とすぐに思い出せるそのインパクトのあるキャラ(笑)
我が侭で自信家で好戦的で、身近にいたら絶対面倒な相手なんだけれど、牧田に対する態度が可愛すぎて憎めないんですよね。
その北嶋の存在感が生かされた話になっていました。
橋本の気持ちの変化にも影響を与えつつ、北嶋と牧田の関係にニヤリともさせられる登場の仕方に案の定踊らされ、ぎゃー!!となっていたら、最後にそちらのカップルのショートストーリーが収録されていて萌えが爆発しましたよ!!
本編カップルとの対比が効いてますね~。
お仕置き話が激萌えでした…!
普段の態度とギャップのある北嶋も可愛いけれど、ダンディな大人の男で通っている牧田の意外なSっぷりもたまりません。
「透過性~」をじっくり読み返したくなりました!
北嶋の可愛さにゴロゴロ転がりたくなる(笑)

ということで、「上海金魚」シリーズの新刊でした。
大好きなシリーズですが、前回からもう5年近く経っていたのですね。
新刊が出るとは思っていなかったのでとても嬉しいです!
シリーズと言っても毎回カップルは変わるのですが、流れを知っていた方が絶対に面白いので、是非最初から順番にどうぞ。
少なくとも、今回の話を読む前に「透過性~」で北嶋と牧田の関係を知っておいた方がよいです。
ドラマCD含めて人気があったこともあり、新刊は「透過性~」の続編かもと思っていたのですが、別カップルのスピンオフでした。
橋本と嵯上の恋愛に派手さはないけれど、そこが好感度大!
面白かったです。
北嶋というスパイスがとっても効いていました。
キャラが濃いので、脇でも十分存在感がありますよね~。
というか、このくらいの方が鬱陶しくなくていいかも(笑)
「上海金魚」の滝乃と佑季も好きなので、もう少し出番があるとよかったなぁ。
大人しい橋本と佑季が北嶋の強引さに巻き込まれている場面が見たいです。
受キャラ同士が仲良くしているのが可愛くて好き!
期待を裏切らない面白さでした。
シリーズが続くと嬉しい!
北嶋萌えの威力ハンパない(笑)
あ、書き忘れていましたが、制服も萌えー!
今後、ホテルに行ったらドアマンチェックしちゃいそうですv

■シリーズ
「上海金魚」滝乃×佑季
「透過性恋愛装置」牧田×北嶋
「月一滴」嵯上×橋本

上海金魚 (CROSS NOVELS) 透過性恋愛装置 (CROSS NOVELS) 月一滴 (クロスノベルス)
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にゃんこさま

今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年はじめからばたばたしており、書き込めなくてモヤモヤしていましたが、新刊情報はばっちりチェックさせていただいてました!
スタンレーのコミックにもほくほく…。
透過性シリーズも、こちらで知って好きだったので、これも取り寄せてみようと思いますv
それより、透過性から5年もたっているという記述に唖然…。なんでしょう、年をとるはずですね笑
にゃんこさんのおっしゃっているとおり、北嶋の性格、すぐに鮮やかに思い出せました。牧田も。
楽しみです!

MOGU

2012.02.18 23:55 URL | #- [ 編集 ]

MOGUさん、こんばんは!

こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

「透過性~」を読んでいると、ニヤニヤしちゃう場面がいっぱいですよ!
ぜひぜひ!
このシリーズはどのカップルも可愛くて好きです。
スタンレーのコミックスも読めたし、今年もよい萌えに出会える1年になるといいですね♪

コメントありがとうございました(^^) ではでは~

2012.02.19 02:34 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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